こちら葛飾区亀有公園前派出所

基本設定

本作は亀有公園前派出所に勤務する巡査長、両津勘吉を中心に繰り広げられるギャグ漫画。1話完結型で各話の物理法則や設定にはブレがある。
両津は作中で何度か死んでおり、そのたびに舞台があの世に移る。死ぬと閻魔大王の裁きによって天国行き、地獄行きが決まる。本作のあの世はこの世の人間社会とあまり変わらない。天国では普通の暮らし、地獄では刑務所のような暮らしとなる。
時折シリアスな話になることもあり、そういう時に死んだ人間はその後登場することはない。
なお、長期連載で知られるがキャラクターは年を取らない。

死にまつわるエピソード

加藤松吉

交通事故死し、その後は登場しない。シリアスな話では現実世界に近い形で死が扱われることが分かる。

加藤松吉(かとう・まつきち)【8-5・名前のみ[8-6・8-7]】
両さんが昔から面倒を見ていたチンピラ。酔っ払って公園で騒ぎを起こし、派出所に連れて来られた。真面目に働こうという意志が全く無く、仕事につかせようとする両さんの努力をことごとくフイに。どうにかそば屋で働き始めるものの、それから間もなく 交通事故にあって亡くなってしまう。こち亀で人間の死が描かれた事は何回かあるが、松吉の死は その唐突さと3話にわたる濃密な描きこみによって、特に強い印象を残した。<03.2.5>
こち亀キャラクター:か

両津勘吉

花山理香の手によって地獄に落されるもエンマ大王体制を粉砕し地獄を掌握する。

54-2「両さん地獄へいくの巻 <天国と地獄編 前編>」
相変わらず不真面目な生活を送る両さんは、花山理香の手によって地獄へ落とされてしまった。地獄のしごきで両さんが反省する事を期待した花山だったが、なんと両さんは エンマ大王の政権を奪うべく反乱を決行!
・広がり続ける こち亀世界の究極(?)・天国と地獄編の前編。
こち亀エピソードガイド:51巻~55巻

この回では現実世界に似通った、コミカルな地獄観が描かれている。あの世にもこの世と変わらない社会秩序があるということが示されている。

SLUM DUNK(スラムダンク)

基本設定

本作は主人公桜木花道が湘北高校バスケット部の一員としてバスケットボールに取り組み成長していく過程を描いたスポーツ漫画。このため作中で明示的に死んだ人間は少ない。また物理法則も現実世界に即したものとなっている。死によってその人の存在が失われると、二度と戻ることはない。

死にまつわるエピソード

桜木花道の父

桜木花道の父は桜木が中学生のときに自宅で倒れている。桜木は倒れていた父を助けるため病院に連絡しようとするが、直前にケンカで負かした相手に囲まれてしまう。危篤となった安西に適切な処置を施したあと、そのことを桜木が回想する。

谷沢龍二

「白髪鬼」と呼ばれていた頃の安西に指導された大学生。その厳しさに耐えかねて渡米するが、自身が望んでいたような進歩はできず、数年後現地で事故死。
当然ながら死後は本編に登場しないが、コミックスでは各話の間に挿入される一コママンガで幽霊として姿を現している。自身の墓を拝む安西を目にした谷沢の幽霊は「先生また太ったな…」とこぼす。谷沢のエピソードは酷なものであったが、この一コマがその重苦しさを緩和している。
死後は死亡時の自我と姿かたちを持ったまま、この世との繋がりだけがなくなる。思考し新たに記憶することも可能。作者井上雄彦の死生観を物語るひとつの例と言える。

ドラゴンボール

基本設定

ドラゴンボールの世界において、人間は死ぬと魂となり「あの世」に向かう。そこで「閻魔大王」の裁きを受け、天国か地獄に送られる。あの世とこの世は基本的に横断できず、死んだ人間はあの世に留まる。魂は生前の自我と姿形を保つ。しかし犯した罪があまりにも大きい場合、記憶を全て失い、新たな生命として生まれ変わる。

死にまつわるエピソード

孫御飯

主人公、孫悟空の育ての親である孫御飯は、大猿と化した悟空に潰されて死んだ。占いババによって1日だけこの世に戻され、闘技場で悟空と戦った。この時の姿は死亡時のものであると思われ、死者が復活する場合、死んだときの年齢で復活することがわかる。

ベジータ

魔人ブウとの戦いに際して、自らの死後の運命についてピッコロに聞かされる。

自爆直前、死んだらあの世で悟空に会えるかどうかをピッコロに質問した際、「罪もない人々を殺しすぎたため、死ねば肉体は無となり、魂も悟空とは違う世界に運ばれ、そこで魂は洗われ、記憶もなくし、新しい生命体に変えられる」という趣旨の言葉を言われている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベジータ

罪の大きさにより死後の運命が変わることがわかる。

孫悟空

セルの自爆から地球を守るため界王神界で死亡。その後仲間から復活を望まれるがこれを断る。その際、あの世について語る。

2度目に死亡した際に、仲間たちは悟空の蘇生を神龍に頼むも[38]、かつてブルマから「悟空が悪者を引き寄せる」と指摘されたことに鑑みて[39]、あの世から仲間たちに対して「生き返らせてくれなくていい」と語りかけた。しかし、明朗な口調で死んだことのメリット(年を取らずに済むし、まだ見ぬ先達や異界の戦士と手合わせできる)を語るなどしたために、クリリンから「あまり悲しくない」と言われた[40]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/孫悟空_(ドラゴンボール)

死後の世界では年を取らないことがわかる。そして、この世と同様、自由に行動できることもわかる。